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歴史のお話2

2015年7月13日のブログ「歴史のお話」で人類の起源について
お話ししましたが、その続報です。
またいろいろと新しいことがわかりましたよ。

 

今回は我々ホモ・サピエンスがアフリカで誕生したころ、
ヨーロッパに君臨していたまったく別の人種
ネアンデルタール人についてです。
彼らは同じ祖先から別の場所で進化した遠い親戚のようなもので、
一万年にわたって我々ホモ・サピエンスと同じ土地に暮らし、
地球の覇権を争った最大にして最後のライバルといわれています。



今まで、ネアンデルタール人は力は強いが言葉も話せず知能は低いと
いわれていましたが、頭蓋骨の大きさからホモ・サピエンスより
脳が約10%大きいこと、出土した骨の化石の形状から話すことが
可能だと推測されたこと、そして見つかった洞窟でストーンサークルを
作っていたことなどから、高い知能を持っていたようです。

 

ホモ・サピエンスは賢いから生き残ったという
これまでの説が覆ったわけですが、では、なぜ
ネアンデルタール人は絶滅してしまったのか。

そこには道具の発達と集団の大きさが関わってくるそうです。

 

屈強だったネアンデルタール人の石器は数十万年変わらなかったのに対し
非力だったホモ・サピエンスはより鋭利に刃を加工していき、
さらに槍を投げるアトラトルという道具も開発することで、
狩りの精度が上がり、より獲物を獲得することができました。
また、集団の大きさもホモ・サピエンスには約4万年前から宗教的な考えがあり
それが絆となって数百人という大きな集団になっていったそうです。
一方、ネアンデルタール人は数十人程度で全員血縁者だったとのこと。

集団が大きい方が情報を共有したり食料を分け与えたり、
生存の可能性が上がります。
実際、その後に訪れた急激な気候変動に対処できなかったのが
ネアンデルタール人の絶滅の理由といわれています。

 

そんなネアンデルタール人最後の土地がイギリス領ジブラルタル。

そこにある洞窟には「ハッシュタグ」という描画が残されていました。


 

 

海を隔てた向こうは人類の故郷アフリカ。


ネアンデルタール人最後の一人はとてつもない孤独の中、
海の向こうアフリカを見て、何を思いながら「ハッシュタグ」
を刻んだのか・・・
それを思うと少し悲しくなります(T_T)

 

しかし、ネアンデルタール人から
受け継いだものもあります。

以前のブログで「旧人たちの子孫と混血することなく
それに取ってかわった」と書きましたが、
なんと現代人のDNAのなかに2%ほどネアンデルタール人の
DNAが混ざっているそうです。

ちなみに人類最初の戦争はサピエンス同士だったのでは
といわれています。
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人、
意外と仲は良かったかもしれないですね!(^^)!

 


Sさん、チョコありがとうございました。

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