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チョコレート危機、その後・・・

2015年6月1日のブログで2020年にはカカオは100万トンの不足になるかも
と書きましたが、その続報を今回はお届けします。

 

翌年の2016年に世界最大のカカオ生産地コートジボワール
に拠点を持つ国際ココア機関ICOO(そんな機関があるんですね!)は
「100万トン不足は極端だ」との声明を出しました。

それは、記事の発信元であるバリーカレボー社(スイス)の
「問題がまったくないわけではないが、
生産が続くよう生産者支援を立ち上げた」
との発言からもわかるように対策が取られているからです。

実際に2010年からの7年間でトータル30万トン強の余裕があるようで、
予測されていた新興国でのチョコレート消費が想定ほど伸びず、
カカオの需給は不安定ではないとのことでした。

 

前回のブログの元になったレポートは
「消費が年率2%で増加すると想定すると、2020年までにカカオの生産量が
100万トン増えないと需要に追いつかなくなる」という報告で、
これはチョコレート業界全体がカカオの安定供給に向けて生産者を
サポートし続けなければならないというメッセージだったというのが
真相のようです。

しかし、2018年11月にまた「カカオ2050年問題」が出てきました。
それは地球温暖化によるカカオの木の絶滅を報じていますがそれだけでなく、
病害、農家の貧困、後継者問題などカカオを取り巻く問題はまだまだ多いのが実態です。

今後もカカオが安定供給できるよう我々個人でもやれることを少しずつやり、
あの美味しいチョコレートをいつでも食べられるようにしたいですね。

 

では最後に雑学をひとつ。
チョコレートを固形にして初めて食べたのはマリー・アントワネットだそうです。
「薬が苦くて飲めない」と言ったマリー・アントワネットに、
何とかして薬を飲んでもらおうと、甘いチョコレートに薬を包みこもうと考えたことで、
固形のチョコレートが誕生したと言われています。
チョコを固形にしたり、ハンカチを正方形にしたり、ワイングラスを形作ったり・・・
中世ヨーロッパではとてつもなく影響力のある人物だったんですね(゚д゚)!

 





Tさん、Sさんチョコレートありがとうございました。
美味しくいただいてます( ^)o(^ )

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