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天空の城ラピュタ

先月3月30日、いよいよプロ野球が開幕しました。
本拠地札幌ドームで埼玉西武ライオンズを迎えた
我らが北海道日本ハムファイターズはまさかの3連敗!
早く1勝して波に乗ってほしいです。
そして、新球場の候補地も北広島市に決まりましたので、
北海道全体で日ハムを盛り上げていければいいですね。

 

 
さて今回のブログですが、天空の城ラピュタに出てくるムスカ大佐の発言から
国語表現方法を学んでいきたいと思います。
括弧の中の数字はDVDで観たときにそのセリフが出てくる時間です。

 
「事を急ぐと元も子も無くしますよ、閣下。」(39:19~)
体言止め
文末を名詞で止め、印象を強めたり余情(よじょう)を残したりする。「名詞止め」ともいう。
焦ってシータを拷問にかけ情報を引き出そうとする将軍に対してのセリフです。
物語の序盤、このころはまだまだ冷静なムスカです。



「七百年もの間、王の帰りを待っていたのだ。」(1:43:00~)
擬人法
人間でないものを、人間がしたことのように表し、生き生きとした印象を残す。活喩法(かつゆほう)ともいう。
念願だったラピュタ城の飛行石を見たためか、このあたりから
少しずつ興奮が抑えきれなくなってきて飛行石を人間に例え始めました。



「読める。読めるぞ!」(1:43:27~)
反復法
同じ言葉や、ほぼ同じ表現を二度以上繰り返し、調子を整えたり、感動を強調したりする。リフレインともいう。
一度言えばわかるのに二度言ってますから、よほど読めることを強調したかったのでしょうね。
興奮がさらに増しているのがわかります。



「見せてあげよう。ラピュタの雷を。」(1:45:59~)
倒置法
普通の順序とは逆にして、語勢を強くしたり、言葉に強い印象を与える。
自分が新たな王となったことを知らしめるためのセリフです。
冷静ですが、とんでもないことをやっちゃってます。



「最高のショーだと思わんかね!?」(1:49:41~)
反語法
反対の内容を述べることによって、逆に自分の考えを相手に強く認識させる表現法。
ラピュタの機械兵が逃げる戦艦ゴリアテを襲うシーンでのセリフです。
ここからはその本性を剥き出しにして最低な性格を露わにしていき、
そして、あの有名なセリフへと続いていきます。

 
「見ろ。人がゴミのようだ!」(1:49:46~)
直喩法
「まるで~のようだ」のように、直接的な表現で例える手法。
さきほどのセリフのすぐ後の言葉です。
ここが本性ムスカの最高潮、そして興奮も最高潮で声が裏返ってました。
友達にしたくない人第1位です。



「立て!鬼ごっこは終わりだ。」(1:52:13~)
隠喩法
「…のようだ」などの形を用いず、そのものの特徴を直接他のもので表現する方法
取られた飛行石を取り返すために追いかけたシータを追い詰めたときのセリフです。
大人の余裕を見せつけたつもりが・・・


「目がぁ。目がぁぁ。」(1:55:35~)
省略法
文章の一部分を省略して文章を簡潔にし、味わいや余韻を文章にもたらそうとする表現技法。
いまではTwitterでも呟かれ、祭りとも称されるバルス直後のムスカのセリフです。
あまりの痛さに言葉が続かなかっただけと思いますが、あのムスカですから
味わいや余韻を楽しんでいるのかもしれません(笑)


そしてムスカはこの「目が、目が~!」と悲鳴を上げながら、
崩壊するラピュタと共に海へと落ち死亡したのですが、
海へ落下していく最中に瓦礫が当たっているムスカが
小さく描かれていたことをご存知でしたか?
1:56:50から55のあいだ、画面中央やや右寄りに
瓦礫とともに落ちていくムスカがしっかり描かれていますので、
気づかなかったかたは確認してみてください。

国語表現を学ぶつもりがムスカの興奮と非情さばかりが目立ってしまいました(>_<)


生前のムスカさん

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